どうもABCです!
今回はタービン交換です。純正タービンのベアリングがダメになり凄まじい異音を建てていたので交換に踏み切りました。タービンはGReddyのT518Zです。純正タービンも新品が見つからず、オーバーホールもそこそこ値が張りそうだったので折角なら新品が良かったのでポン付けできそうなサイズの小さめの物を選びました。破産寸前ですよw
目次
ジャッキアップ
↓下記記事で紹介してます↓
[ER34]ジャッキアップしてみました[整備記録]
しっかり確実に安全にしましょう!
GReddy T518Z
今回購入したタービンです。



クーラントを抜く
ラジエターの下にプラスチックのドレンボルトがあるのでそこから抜きましょう。
ラジエターキャップを外すのを忘れずに。
タービン取り外し
エアクリボックス、エアフロを外す

まずはプラリベットを外して吸気口を外します。
それからエアクリボックスの固定ボルト4本を外して、エアフロとインシュレーターの固定バンドを緩めます。最後にエアフロのカプラーを外して、エアクリボックスとエアフロをまとめて外しましょう。
エンジンカバーを外す

ボルトとナットを外すだけなので簡単ですね。
パイピングを外す

先にスロットルボディ側のパイプを外してから、タービン側のパイプを外します。

ブローバイなども外します。すっきりしてきましたね。
タービン周辺部品取り外し
まずはO2センサーのカプラーとタービンの遮熱板を外します。

次に水とオイルのパイプを外します。オイルはそこまで零れてきませんが、水の方はめちゃくちゃ漏れてくるので下に受け皿を置くなり何かしら対策しましょう。多分2L近く出てきます。タービン下オイルのリターンのホースも忘れずに外しておきましょう。
汁物が終わったらタービンアウトレットパイプとフロントパイプを切り離します。ボルト3本くらいです。それとパワステフルードのタンク固定ボルトを外してフリーにしておきます。タービンを外す時に邪魔なので移動させておきます。
タービン取り外し

まずナットの緩みどめのロックプレートをマイナスドライバーか何かで寝かせます。
で、ナットを外せばタービンを引っこ抜けるはずです。フロントパイプからアウトレットが抜けない場合は中間パイプの固定ステーを外してやれば抜けると思います。
外したタービンはベアリングが完全に死んでました。
手で回しただけでこんなに異音がするのでエンジンかけて回したらそりゃすごい音しますよね。ちなみにギリギリケースには当たらない程度の軸ブレでした。
それとエンジンのミッション側を通ってる水のパイプを外します。ヘッド固定の補助ボルト

とステーの固定ボルト、

計2本外せば外せるはずです。少し知恵の輪チックになっているのでうまいこと外しましょう。

この外したパイプについているホースは後で使うので取っておきましょう。
T518Z組み込み
タービン用ウォーターラインを塞ぐ
T518Zはオイル循環のみなので、純正タービン用の水の経路が不要になるわけですね。
塞ぐ部品もついてくるので大丈夫です!
まずは最後に外したパイプについていたホースを塞ぎます。


何故だか抜け止めのホースバンドが付属されていたので漏れ止めのバンドに変えておきました。付属のものでも漏れないのかもしれませんが漏れたら面倒なので。
次にシリンダー部分です。

付属のボルトとガスケットで塞ぎます。一応ねじ山に液ガスを塗っておきました。
純正アクチュエーター加工
今回はブースト圧を上げたいわけではないので純正のアクチュエーターと純正の接続方法のまま取り付けます。アクチュエーターを変えない人はいらない工程です。

純正アクチュエーターはステーに溶接でついているのでドリルで溶接を切って外し、自作のステーを溶接でつけました。ちなみにロッドも少し加工しました。
タービン組み立て

先ほど加工したアクチュエーターやらアウトレットパイプやら周辺部品を取り付けます。
説明書通りにつければ問題ないと思います。ガスケットを入れるのを忘れないようにしましょう!
タービンとアウトレットパイプのボルトは25~29Nm
オイルリターンパイプは16~21Nm
タービンとコンプレッションチューブ(エアインレットチューブ)は8.4~11Nm
上記が純正の締め付けトルクです。
純正にない部分の締め付けトルクは下記表の通りです。
呼び径 | ピッチ | 4T | 4T | 7T | 7T | 9T | 9T |
標準ボルト | フランジ付き | 標準ボルト | フランジ付き | 標準ボルト | フランジ付き | ||
M6 | 1.0 | 5.1 | 6.1 | 8.4 | 10 | 12 | 15 |
M8 | 1.25 | 13 | 15 | 21 | 25 | 29 | 35 |
M8 | 1.0 | 13 | 16 | 22 | 26 | 31 | 37 |
M10 | 1.5 | 25 | 29 | 41 | 48 | 59 | 70 |
M10 | 1.25 | 25 | 30 | 43 | 51 | 62 | 74 |
M12 | 1.75 | 42 | 51 | 71 | 84 | 98 | 118 |
M12 | 1.25 | 46 | 56 | 77 | 92 | 108 | 137 |
M14 | 1.5 | 74 | 88 | 127 | 147 | 177 | 206 |
タービン取付け

ガスケットとロックプレートを忘れずに入れてナットを締めましょう。締め付けトルクは25~39Nmです。
ロックプレートは付属されないので事前に用意が必要です。番号は4495-V5300です。
アウトレットパイプとフロントパイプの締め付けトルクは45~60Nmです。
オイルのパイプは両側とも15~20Nmです。
ちなみにタービンの固定ボルトとナット、オイルリターンホースは新品に交換しました。
タービン周辺部品取付け
まずは遮熱板ですが、取付け時に干渉する部分があるので切り欠きます。

そして自作ステーに変えたせいか元々の設計か分かりませんが、タービン側の遮熱板固定ステーと遮熱板にボルトが通せなかったのでステー側にボルトをナットで固定してから遮熱板を取り付けました。

次に使わなくなった純正エアインレットチューブに繋がっていたバキュームホースの部分を付属のホースで封印します。

ここまで来ればあとは元に戻すだけです!
ちなみに付属の強化アクチュエーターを使う場合は純正の過給圧ソレノイドバルブは使わないので説明書通りのバキュームホースの繋ぎ方をしてくださいね。
クーラント補充、エア抜き

エア抜きのボルトにホースニップルをつけるとエア抜きが結構楽になりますよ。
終わって外す時はクーラントが完全に冷えてからホースを外さないと吹き出すので注意してください。
エア抜きでエンジンをかけてる時は水漏れやオイル漏れがないことを確認しましょう!
細かいやり方は後日記事にしようと思います。
ちなみに画像で使ってるクーラントチャージャーはめちゃくちゃ使いづらかったので新しいのを買ったら使いやすくておすすめです!
試走後
タービンの音が結構変わりましたね。ボールベアリングからフローティングメタルに変わったからなのか容量が増えたからなのかは分かりませんが、タービンっぽい音になりました。あとは純正アクチュエーター、純正の取り回しにしたのですがブースト圧が上がりすぎるっぽいですね。純正ブースト計なので正確な値は分かりませんが一瞬で0.8~1.0位まで上がってるような気がします。エンジンが壊れたら元も子もないのでとりあえずは0.5位までしかかからないように乗っています。A/F計とブースト計を買ったら詳しく見てみようと思います。
したっけ!